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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第5章 心休まる時間


浴室から聞こえてきたシャワーの音に暫く時間がかかるだろうとおもい唯一できるお米を炊く作業をパパっと済ませ、それが終わると何して過ごそうかと一旦ソファに腰かけ特に見たいものがあったわけでもないのだがテレビをつけてボーっと眺める。
それでもそんなに時間を潰せるわけでもなくどうしたものかと流すようテレビの映像を見ていると、そういえばとふと思い出したようにポケットに入れていた一枚の紙を取り出す。



『………まあ悪い奴、ではなさそうだったんだよな……』




丁寧な字でつづられた携帯の電話番とアドレスを見ながら最初はお互いに探り合うような視線や言葉の交わし合いをしていたのだが、こう見えても人を見る目はあると自負しているので少し話せばなんとなくではあってもその人の人柄というものが分かり、色々と秘密を隠していること以外は自分含めた幼馴染に対しても脅威になるようなことはないだろうと考えたすえ自身の携帯を取り出してメールを打つ。



本文:さっきはありがとな。とりあえずこっちの連絡先とアドレス送っとく。




要件のみを本文に打ち込んでから送信すると、ずっと携帯見てたのか!?っておもうほどにものの数分で返ってきたメールを開く。
内容はいたってシンプルで「今度ご都合が良い日などがあれば是非、食事にでも行きましょう」という食事の誘いだった。
食事なあ…ま、都合が合えばと再び文字を打ち込んで返信して携帯をテーブルの上に置くのとほぼ同時にようやく風呂から上がってきたのかリビングに戻ってくる零の姿に呆れた視線を送り。




『お前な…人に散々身なりはしっかりしろとか言うくせにパンイチで出てきてんじゃねえよ。服着ろ服』





「ん?ああ、ついいつもの癖で。俺の服は…………あったあった」






『ついじゃねえよ…ったく。湯冷めしたらどうすんだ』






いつもなら自分が小言を言われる側なのだが時々こうしてズボラな様を見せる幼馴染に気を許してくれている証拠なので仕方のない奴だと心の中でおもい、慣れたように寝室へと服を取りに行く後ろ姿を見つつ次は自分の番かと座っていた腰を上げて一言風呂に行くと告げてから風呂場に向かった。
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