【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第17章 悪夢の時間
「…よしッ、見逃すなよーーッ!!」
そう言うやいな解体した爆弾を入れた鞄を飛んでいるヘリの方へ目がけて投げ捨てると起こる大きな爆発。それにより見えるヘリの形に今度は新一が何やらサッカーボールを思いっきり蹴り上げるのを見ていると光る大きな花火のようなものにコレかと口角を上げ、秀一と共にライフルを構えて目標を見つめ…
『「……墜ちろッ!!」』
二つの弾丸がローターの結合部を貫くと操縦が上手くとれなくなったヘリが諦めるどころか、車軸を破壊しようとし始めたことにこのままではマズイと動こうとした途端何度も銃撃を受けてもろくなっていた足場がとうとう崩れてしまい、浮遊感を感じると同時に俺の名を呼ぶ声が遠くの方で聞こえるもそれに答えることができなかった。
『…っ、アイツ等……ほんと、滅茶苦茶だぜ…ッ…ぐッ!!…クソ、腕が…っ…』
落下した衝撃で少しの間気を失っていたようだがなんとか命は助かったことに俺もとことんしぶといなと笑いつつも腕に走る痛みに目を向ければ右腕から出血しているのが分かり眉を寄せ、とにかく今は零達と合流しなければと足を動かし始める。
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ローターの結合部を何者かに攻撃されたことによりいつ墜落してもおかしくない状態のなか、冷静に崩壊を始めた観覧車をじっと見つめる長髪の男。
「しかし…奴等何者なんですかね」
「フン、死にゆく奴等の事なんざ興味ねえよ。……(だがあの状況でこんな真似を出来る奴は二人しか居ねえ…)…くくくッ…そうか、アイツが…」
「あ、兄貴?どうかしたんですかい?」
「何でもねえ。さっさとずらかるぞ」
何かを悟ったのか心底楽しそうに笑う長髪の男、ジンの様子を不思議そうに見ていたサングラスをかけた男…ウォッカだが、その問に答えることもなくその場を離れるように命令を下した。