【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第17章 悪夢の時間
『…なら俺の使え』
零の反撃方法はないのかとの言葉にアイスコープが駄目になってしまったとのことで俺が持ってきていたのを投げ渡してやり、そんな俺に君はどうするのかとの視線には口端を上げて返す。
『どうせ何か案があるんだろ?なら俺はそれに賭けるまでだ』
「ローターの結合部を狙えばおそらく…」
「結合部なんて見えなかったよ!」
『…なるほど。正面を向き合っては無理だが、なんとかアレの姿勢を崩してなおかつローター周辺を5秒照らすことが出来たなら…可能性はある…ってことか』
「ああ、そういうことだ」
「…照らすことは出来そうだけど…大体の形が分からないとローター周辺には…ッ!?」
秀一の考えた案とやらを聞きなるほどなと納得しつつローター周辺を照らす方法さえあればと考えていると再び聞こえ始めた銃弾の音にまさかと歯を噛み締める。
「まさか奴等っ、車軸を爆発させてッ!?」
『観覧車ごと崩壊させるつもりかッ』
「…マズい…車軸にはまだ半分爆弾が残ってる…っ…!大体の形が分かればいいんだな!?」
鳴り止まない弾丸に撃ってくる方向が分かっていながらローターの場所が分からず苦々しく思っていたのだが、零から告げられる言葉に何か策があるのだと分かるとすぐさまライフルを構える。