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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第17章 悪夢の時間


「!(アレは起爆装置か!?…ってことは車軸に張り巡らされているコードの先に付いているのはおそらく爆薬ッ!)…『コナン、そんなところで何やってんだ』っ!?悠さんッ!?何で此処に!?」



『仕事だよ。…で、此処で何やって…「悠さんッ、此処に爆弾がしかけられてるんだ!!」…爆弾だと!?っ、まさか…(奴等の仕業かッ)』



「うんッ…悠さんは爆弾の解体経験ないの?」



『…ないことはないが…!そういや透の姿見てねえ?アイツも此処に来てるはずなんだが…』



「え…安室さんも来てるの!?…安室さんは見てないけど、さっきあか…っ!(ヤベ、悠さんの前で赤井さんの名前出すわけには…)…『秀一も来てんのか。って、それ本当か!?クソッ!秀一はどっち行った!』…え、あ、あっち…だけど…」



俺の言葉に色々聞きたそうにする新一だが今はそれどころではない。零と秀一が此処に居るということは最悪の状況になっている可能性が大きいため、新一にすぐ戻ると告げてその場を後にする。


__________




新一が教えてくれた場所へと足を進めると聞こえてきた二人の声。それも近づくにつれて大きくなり、殴り合う音や言い争う声とその姿に本当に何をやっているのかと眉間の皺が寄るのを感じながら今まさに殴らんとする二人の間に割って入り、そんな俺の登場に二人共驚くも止まれないようで零の蹴りと秀一の拳を受け止めてから睨みつけた。



「「っ!!!!!?悠!?」」



『………お前等……いい加減にしろッ!!今こんなことしてる場合か!!』



「「……………………」」



『零、お前が今すべきことは何だ。秀一、お前もだ。…さっきコナンがこの観覧車に爆弾が仕掛けられているのを見つけたらしい。それを知ってもなお、殴り合いたいのなら今すぐこの場から消えろ。此処に居られたら迷惑だ』



二人の目を見ながら話す俺の声はおそらく相当冷たいだろう。それぐらい目の前の二人の行動があまりに軽率で腹が立ったのだ。そんな俺の話をただ静かに聞く零と秀一にこれが最後のチャンスだと告げてその場を去ろうとすると後を追うように動きだす二人に全くもって世話が焼けると溜息を溢す。
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