• テキストサイズ

【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第16章 偽りの仮面


『…はぁ…。なんかどっと疲れた。…にしても俺にこんな簡単にバラしていいのか?』



「バレるのは…まぁマズイですね。でも相手が貴方ですから」



『……すげー信頼されてんのな』



「ええ、信頼してますので」



いくら何でも信用しすぎじゃないかと問うもきっぱり返されてしまい、それでいいのかFBI…と心の中で呟く。



「……それに…」



『?それに?』



「これで漸く同じ土俵に立てます」



『???同じ土俵?それはどういう意味だ?』



そんな俺の疑問に返答はなくただ意味深な笑みを浮かべるだけの昴の表情にそれ以上突っ込んで聞くことはやめておいた。



「…ところで、このことは彼には…」



『?ああ、アイツには何も言ってねえし…この先も俺から言う事はないんで安心しろ』



「そうですか。…僕が言うのもなんですが…いいんですか?」


昴の言いたいことは分かる。だが俺が言わずともいずれは真実に辿り着く、なんたって俺の幼馴染は諦めが悪いからな。



『問題ねぇよ。そんなことより…その顔どうなってんだ?』


昴が赤井だと分かると気になるのが今の顔だ。どういった仕組みになっているのか疑問と興味がわく。


「ああ、コレは工藤婦人にしてもらったんです。ちなみに声は阿笠さんに変声機を作っていただいて…ここを押すと…本来の声になる、というわけだ」



『……すげえ…。つーか、あんたってそんな声してたんだな』



「ふっ、昔一度だけ言葉を交わしたんだが…ま、挨拶程度だったし覚えてないのも仕方ない」



『そうなのか?悪い、全然覚えてねえ…』


赤井の言う昔というのはおそらく公安とFBIが合同捜査をした時のことだろう。
あの時は上司に馬車馬のように働かされていたのでFBIとは必要最低限のやり取りしかしておらず、まともに相手の顔や名前も覚えていないことに申し訳なく感じて頬を掻く。



「言ったろ、交わしたのは挨拶程度だと。それにあの時はお互いに目まぐるしく動き回っていたんだ。人の顔や名前を覚える余裕なんてないさ」



『まぁな………ん?けどお前はその挨拶交わしただけの俺のこと覚えてたんだよな?』



「それが覚えるキッカケになったわけじゃない。…まさに一目惚れ、というやつだ」




『あー…一目惚れね。………は?一目惚れ!?』
/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp