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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第16章 偽りの仮面


どれぐらい経ったのかリビング内にいやに響く時計の音と一度たりとも逸らされない視線。


……何とか言ってほしいんだが…


いったいいつまで無言で見つめ合わないといけないのか、そろそろこの沈黙をどうにかするべきかと口を開こうとすると先に声を発したのは目の前の男だった。



「はい、僕が赤井秀一ですよ」



『まぁそう簡単に………は?』



「?どうかしましたか?」



『いやいや!どうかしましたか?は俺のセリフだッ!!お、お前…っ…え…いや、ええッ!?』




漸く口を開いたと思いきや予想の斜め上をいった返答にもはや俺の頭の中は大混乱だ!




「少し落ち着いてください」




『誰のせいだ!誰のッ!つーかお前は落ち着きすぎなんだよ!!』



事の発端でもある本人が涼しい顔して珈琲を飲んでいるのだから腹立だしくて仕方ない。
俺が昴=赤井秀一だと言えば誤魔化すでも白を切るでもなくサラッと告げられたことにあれだけ悩んでいた時間を返してくれッ。


「いつかこうなる日がくるだろうことは予想してましたからね」



『……にしてもあっさりしすぎじゃね?もっとこー…探り合いとかよ…』



「貴方相手に探り合いなんてするだけ無意味でしょ。…あの紙、お調べになったのでは?」



『……ハハハ………(バレてら)……』



目の前で普通に受け答えをする昴、ではなく赤井秀一。コイツは正体を隠す気があるのかないのかさっぱり分からない。
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