第35章 商人の嘘は神もお許し
丸木戸は保健委員で、冷静沈着で真面目な奴、そう思っていた。
特に目を掛けていた訳では無いが、俺は少なからず好感を持っていた。
「……ッ、はァ……ッ」
顔見知りの二人が織り成す倒錯した光景に、下半身がズクっズクっと疼く。
股間が熱くなり、その熱が頭の先から足の先まで、全身に広がっていく。
羨望の目で丸木戸達を見ながら、思わず痛いくらいに勃ったモノに手を伸ばした。
「……ぅッ!」
丸木戸がこちらを見た、気がした。
反射的に身を隠すも、心臓の高鳴りが治まらない。
丸木戸の目には驚きの色も焦りの揺れもない。
余裕そうに弧を描いていた。
まるで俺に誘いかけているように見えた。
唇を噛み締める。
下着の中に収まった逸物がビクンビクンと跳ね、
「ふっ……!ふぅ……ッ」
熱い、粘っこいものを吐き出していた。
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