第35章 商人の嘘は神もお許し
「……嘘だろ……」
思わず声が漏れたのは、全裸の男が臀に玩具を突っ込まれたまま着衣の女生徒を愛撫する異様な光景に驚いたからではない。
むしろ俺は尋常じゃない程興奮し、触ってもない逸物はガチガチにそそり立っている。
その場にいる男女二人共自分の顔見知りだったからだ。
俺は生唾を呑んだ。
クソ真面目な斗真が生徒と関係を持っていたに留まらず、学園内でアブノーマルなプレイに興じる程すっかり調教されている。
驚く理由はそれだけでなく、斗真を従順な犬のように弄ぶ彼女は俺にしては珍しく名前を覚えている数少ない女生徒だった。
「丸木戸、じゃねえか……」