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大嫌いだ[ONE PIECE]

第3章 むかし


「シロクマ…?」
「オレンジ色のつなぎを着たシロクマが目印だ。」
「そんなの…」


女に自分の仲間の目印となるものを伝え、2人で探す。

そんなの…と言いかけた女が突然足を止めた。
不思議に思い、女の目線を辿ると…


「あっキャプテン‼」

シロクマがおれを指差し大声を出した。

「本当に…居た。」
「だから言っただろう。」

シロクマを…いや、喋るシロクマを見て唖然としている。

シロクマと続いて2人組の男も走ってこっちにやって来た。

「船長‼やっぱりここに居たー‼」
「やっぱり?」
「ペンギンが"船長は絶対この辺にいる"って言ったもんで、ずっとこの辺探してたんですよ‼」


"この辺"
というのは、周りにある風俗店を見て判断したのだろう。
宿を出てからたまたま通りがかっただけなんだが。
失礼な奴らだ。

「あれ、そこの可愛い女の子誰ですか?」
「あァ…、おれたちと同じ海賊だ。」
「アルテミシア・。アルテミシア海賊団の船長。船長と懸賞金が同じです。」

ペンギンがサラッと答えた。
確かにこいつは手配書集めてたな…。

「よ…よろしく。ねぇ、あたしの仲間も探してくれるんでしょ?」
「あァ。おい、こいつの船の仲間も探してやってくれ。」
「あ、もしかしてあの2人のことじゃないかな?さっき、赤髪の女の子見なかったか?って聞かれたんだ。」

ベポが口を開き、さっきこいつらが走って来た方向を指差した。


「ああっ‼ライ!ジャン!」
「「‼」」

少し遠くに見える2人の男。
こいつの声に気がつき、おれの仲間のように走って来る。

「ありがとう。シロクマくん‼」
「いえいえ。」

照れたように笑うベポにシャチが膝蹴りをかました。
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