第3章 むかし
「ふっ…」
自分のした事に呆れ、笑ってしまった。
"何が寂しくてさっき会ったばかりの女に手出してんだおれは…"
そんな風に思ってみるが、頭に残ってるのはあいつのヘラヘラした感情の読めねェ笑顔とベッドの上で見た対象的な怯えた目
_______面白ェ…。
「ど…どうぞ…」
「あァ。」
オドオドした態度で浴室から出てきた。
シャワーを浴びて早々に出る。
女はベッドに無防備に寝っ転がっていた。
「…また襲われたいか?」
気づいていないようなので耳元で低く呟くと勢いをつけてベッドから体を起こした。
「ば…っばか、んなわけ…‼」
顔を真っ赤にして否定している。
が、そんなもの逆効果だとそろそろ気づいてもらわないと困る。