第39章 ・・・殺す
『ねぇ・・・灰崎・・・もっ・・・やだ・・・よっ』
死にたいと思った。
なんならそのカッターで首を切って殺してくれとさえ思った。
左右の手にはそれぞれのオトコの部分を握らされ、体中は灰崎に舐め回された。誰の何の液か分からず、ベトベトになる手や身体が心底気持ち悪かった。
泣いたら負けだ。
そう思いながらここまで必死になって涙を堪えてきたが、それもそろそろ限界で、目の前がユラユラと歪み始めた。
「咥えろ」
力のいれ方すらも分からなくなってしまった身体を灰崎に起こされる。
「歯立てんじゃねぇぞ?」
口元に大きく膨張したソレを充てられ、強引に唇を割って入れられる。今までに感じたことの無い、匂いや味に訳が分からなくなった。
そして既に肉体的にも精神的にも拒絶する力を奪われてしまった私は、無になり言われたことをするだけで精一杯だった。
「ちゃんと手も動かせよ」
「やべぇ・・イキそう・・ぅあっ」
飯田のその言葉通り、ビクっとひくついたソレは果てた。白濁液が飛んで顔や身体にかかった。そんな姿を見て宮本のソレも急に大きくなり、飯田の後を追うように、白い液を私にぶちまけた。
・・・死にたい。汚い。死にたい。
もうどうにでもなれ、そう思った。そしてすべてが終わったら、そのマットに落ちてるカッターで首でも切って死のう。そんなことしかもう考えられなかった。
「そろそろ下のお口も欲しいんじゃねぇの?」
口から男根を引き抜くや否や、灰崎は制服のスカートをめくり私のショーツに手をかけた。そのときだった。
「オイ、オマエら・・・これはどういう状況だ?」
ガラガラと大きな音をたて、開いた扉から光が差し込んだ。顔を見なくても誰だか分かるその声に、私は酷く安堵した。と同時にこんな汚れた姿を見られてしまった屈辱と悔しさと恥ずかしさが一気に込み上げてきた。
私の元に走ってきた赤司は、ジャージの上着を身体にかけると今まで感じたことのない程の力で震える私を抱き寄せた。灰崎以外の2人は赤司にビビったのか、すぐさま身支度を整えて走って消えた。
「・・・もう、大丈夫だ。」
『っ・・あか・・・し、・・・・わたし、』
そこで私の記憶は途絶えた。
次に目を覚ましたときには、赤司のジャージを着ていて、保健室のベッドの上だった。