第25章 情けない

「もう1本、増やすぞ？」



『んっ･･･ひゃぁんっ、･･』




その中はキツく締めつけ、オレの指を咥えて離さない。掻き混ぜるように中を弄べば、甘い蜜がこれでもかというほどに指にまとわりつく。


室内はビチャビチャと卑猥な水音と花子の可愛い喘ぎ声で響き渡る。


初(うぶ)だと思っていたが、花子はアダルトビデオで見た乱れる女性たちと同じように、いやそれ以上にオレを興奮の渦へと誘う。


こりゃ、一瞬でも気を抜いたら出る。
いくら初めてとは言え、挿入するまえに出ちゃいました、なんて一生の笑いもんだ。



･･･耐えるんだ、オレ。
そう自分に言い聞かせ花子に視線を落とすと肩で息をしながら、快感に身を任せていた。


オレの指の動きに合わせるかのように、花子は腰を浮かす。時折指で一番奥の部分に触れると背中を弓なりに反らせる。


花子の反応一つ一つが可愛くて、愛おしくて。大切にしたいはずなのに壊したいなんて矛盾している。



「･･･悪い、我慢できない。」



『･･んっ、･･･。』



本当の本当に限界だった。
オレの熱帯びたソレはそこから出たがっていた。


花子の濡れたそこから一旦指を引き抜き、身体を離す。