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リンゴ

第7章 誠凛の実力テスト







10分程で駅についた

まあ場所さえ知ってればそんなに迷う道じゃねーが


そう思いながらきょろきょろとさやを探す。


すると誰かと話しているさやを見つけた



「(知り合いか…?)」


「ねえいいでしょ
俺、お姉さんみたいな綺麗な子見た事ないしー」


「そうそう!目の保養の為に
ちょっとお茶だけ!」



どうやら知り合いではないらしい。


ナンパみてーだな

まあそりゃナンパもされるか
あんだけ綺麗な顔してりゃ、誰だって誘いたくなる

わかってるはずなのに
イライラが止められそうにない


俺はずんずんさやの方に近付き
後ろからさやを抱き締めた。



「てめぇら失せやがれ。これは俺の女だ。」


「…日向さん?」



ナンパ野郎2人組をじろりと睨みつけると
自分でもわかるぐらい怖い顔をしていた

あーこんなとこでクラッチタイム入っちまった

自分のくだらなさに笑いそうになる


ナンパ野郎は急に現れた俺にたじたじとしながらも
引かない、引きたくないようだった。



「っ!お前みたいなのがこの子の彼氏?
わ、笑わせんじゃねーよ!」


「し、証拠を見せやがれ!」


「あ?めんどくせーなオイ」



明らかに怖がってんのに
どうしてもさやが欲しいらしいな

鬱陶しい事を要求してくる2人組にため息をはいた


証拠…

証拠ねぇ…



「さや…こっち向け」


「はい日向さん」



くるりと回ったさやは
俺の腕を振り払う事無く、大人しく収まっている

それだけでも証拠になりそうなもんだが…

あいつらは納得していないようだ



これはきっと

ただ俺がしたかったに違いない

さやが可愛くて

優しくて


笑った顔がたまらなくて



「目ぇ閉じろダァホ」


「日向さ、…んんっ」



さやのその色っぽい唇にキスをした


見せつけるだけなら
軽いキスでよかったはずなのに


段々と深く、舌もいれて

そうしたらさやは俺の首に手を回して

舌を絡ませてきて



もう、止まんねぇよ







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