第7章 誕生祝い to Masaki
その後は、ニノが釣るのをやめたおかげなのか何なのか、みんな釣れ始めて。
それぞれ1匹ずつ釣ったところでさくっと切り上げて、釣った魚は全部唐揚げにしてもらった。
「どうぞ召し上がれー♡」
ニノがドヤ顔なのが若干腹立つけど。
この大半はニノが釣ったものだから文句も言えない。
「いただきまーす」
揚げたての唐揚げはめちゃくちゃ美味い。
本当に美味いんだけどね…
「翔ちゃん、あーん♡」
「あーん♡ん!んまい!」
いつものように食べさせ合うバカップルに。
「智、食べさせてよ」
「えっ!?もう……はい///」
いつもしないことをしてるバカップル。
どちらも糖度が高いままで困る。
揚げたてをハフハフしながら食べてる風ぽんが可愛くて。
うっかり俺も風ぽんに食べさせちゃおうかなって流されそうになる。
いやいや、ダメだから!
バカップルに惑わされんな、俺!
「美味しいね、相葉ちゃん」
「うん、美味しいね!」
ニコニコしてる風ぽんに、うっかり“あーん”しちゃわないようにバクバク食べてたら、食べ過ぎってニノに怒られた。
あっという間に食べ終わって。
ここからは別行動だ。
俺たちはジェットコースターとかフリーフォールとかに乗りたいからアトラクションエリアへ。
他のみんなは水族館エリアに残る。
翔くんと智はまだニノをアトラクションに乗せたくないみたいで。
過保護っぷりはだいぶ落ち着いたけど、まだ完全に元通りってとこまでは行ってないんだろうね。
ニノも元々アトラクションが好きなわけではないから、今日はイヤな顔もせず素直に言うこと聞いてる。
ここは水族館だけでも4つあるから、十分楽しめるしね。