第7章 誕生祝い to Masaki
「翔くん、待ち合わせはどうしたらいいかな?」
「ああ、そうだな…えっとショーの前に入口で集合してさ…」
解散の前に風ぽんが翔くんに確認してくれてる。
夕方にある今の季節限定のショーはみんなで見ようって言ってたけど、具体的なことは決めてなかったもんね。
やっぱり風ぽんはしっかりしてるなー、なんて。
翔くんと話す風ぽんをぼんやりと見ていたら、いつの間にかニノが真横に来ていた。
「ねぇ、雅紀」
「ん?何?」
くいくいと袖を引かれたから振り向いたら、ニノは何故か楽しそうにニコニコしていて。
「今日、風間に告白するの?」
可愛い笑顔のまま、ものすごい無邪気に聞かれて、一瞬何を言われたのか分かんなかった。
えっと…なんだ?
ニノは今なんつった?
『カザマニコクハクスルノ?』
カザマに?
コクハク?
するの?
…………………………え?
風間に、告白、するの…?
「えぇぇぇぇぇえっ!?」
「うるさい!声でかい!」
やっと漢字に変換されて。
理解した瞬間に叫んでしまったら、ニノにペチンと叩くように口を押さえられた。
おい!加減しろ!
地味に痛かったぞ!
「ふがっ…!」
「うるさいよ!風間に聞かれちゃうよ?」
それは困る!
慌てて風ぽんを見たら、なんか微笑ましそうにこっちを見てたけど、すぐに翔くんに視線を戻した。
特に気にしてなさそうで、とりあえずホッとする。