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キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第4章 生徒会


-Nside-


頭を下げ続ける後輩くんたちを、翔ちゃんは何とも言えない顔でじーっと見ていて。

突然はぁっと大きなため息を吐くから、後輩くんたちは揃ってビクッと肩を震わせた。

翔ちゃんがこんなに怒ってるのは、多分俺が怖い思いをしたと思ってるからで。

正直裏庭に連れて来られた時は、自分で決めてついてきたくせに、まだ記憶から消えてくれないあの日のことを思い出して血の気が引いたけど。

それは俺が勝手に怯えただけで、実際には2人は変なことは何にもしてない。

…いや、ある意味変なことはされたけど。

でもそれは翔ちゃんが怒るようなことじゃない…と思う。



裏庭に着くなり、2人は俺に向かってガバッと頭を下げた。

「二宮先輩、お願いです!櫻井先輩と一緒に生徒会に入ってもらえませんか?」
「お願いします!」
「………え?」

このタイミングでの呼び出しだから、話っていうのは生徒会のことだろうとは予想してた。

翔ちゃんのことが大好きな後輩たちだって聞いたから、翔ちゃんの邪魔するなって言われるのかなって。

だからどう言い返そうかと考えてたのに…

え?どういうこと?
俺が生徒会?翔ちゃんと一緒に?

予想外過ぎて何にも反応が出来ずにいたら、2人はその場に膝をついて。

「え?何?」
「お願いしますっ!」
「どうか生徒会に…」

何が何だか分からないうちに土下座されてしまった。

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