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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第52章 My one & only Love


ついに、この時が来てしまった......。

やっぱり、ハードルがかなり高い気がする。


お風呂の準備をすると言って、浴室へ来たは良いけど......

「どうしよう......」

勿論、打開策を全力で考えていた。

なにが、困るって......お風呂は明るい。
暗いまま入るなんて出来ないし、身体を見られる恐れがある。

良い方法がある......かも。


「先に入ってるので、少ししたら入りに来てくださいね?」

口早に言った私は、真っ赤な顔をしていただろう。
そのまま、慌てて脱衣所に向かった。


服を脱ぐ姿を見られるのも、かなり恥ずかしい。
素早く服を脱いで、浴槽に浸かった。


どうにか、切り抜けないと。


ーーガラッ


扉が開く音がして、綺麗な顔が驚きの表情に変わる。


「じゃーん、泡風呂です!!」


我ながら、とっても良いアイデアだと思う。


「なるほど......頭を使ったね」

「ち、違います!見られたくないからじゃないですよ?」

「それなら、どうして?」

「た、楽しもうと思って......?」

「そうなんだ......」

「は、はい......」


これは、いけない。
さっそく、疑われてる......?


「俺も入らせて」

向かい合わせに湯船に浸かった。


「頭、可愛いね!」

リボンのついたヘアバンドを撫でてくれる。
大きくて優しい手に、口元が緩む。


「ありがとございます。増長さんが先に身体を洗って、お風呂から出たら私も身体を洗います!」

「やたら頭を使うね......」


あれ、お見通し......?


「え、いや、私湯船は長め主義で......普通、普通ですから!」

「その癖は治したほうがいいよ。嘘ってばればれだからね」

「う、嘘じゃないです!」

泳いでいるであろう目元を押さえた。


「可愛いから、騙されたふりをしてあげてもいいけど......今日は勿体ないから、してあげないよ」

「えっ?」


どういうことだろう......?

とりあえず、そちらを観察してみる。


「ふふっ、先に出た方がいいと思うよ。逆上せちゃうから」

「大丈夫です!」
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