第52章 My one & only Love

「ちょっと、待って？」

「待てません！」

「おかしくないかな？この状況......」

「え......？」

「さっきと逆になってる......」

「はっ！？本当ですね」


帰ろうとした彼を引き止めると、そのまま押し倒していた。

指を絡め取られて、身体が近づく。


「俺がほしいの？」

「うっ......」


満面の笑みで聞かれると......恥ずかしい。


「ほ、ほしいです......」

慣れない言葉に、顔が熱い。


「ふふっ、どうしようかな？さっきは嫌がられちゃったし」

「うぅ......」

確かに。
でも、あれは本当に嫌なんじゃなくて......。


「いいよ。でも、それはみょうじさんのお願いだから。俺のお願いは別に聞いてね？」


別の、お願い？


「は、はい」


何だろう？


「約束してたよね？一緒に、お風呂に入ってくれるって」



おっ、おっ......


「お風呂！？」