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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第52章 My one & only Love


「ははっ、みょうじさんなら良いよ。好きだから」

こちらを見る目はとても優しい。


「すごく好き。だから不安にならないで?俺はどんなみょうじさんも受け入れるから......本当に大好きなんだよ」

「えっ?」

「撮影の後に健十から聞いたんだ。『ちゃんと見とけよ!』って怒られた。俺はこの先も他の人なんて好きになったりしない!ずっと......君だけだから。その証拠に当てつけみたいにキスしちゃったし......」

「当てつけ?」

「健十への当てつけ。俺はみょうじさんが思うほど良い人じゃないよ。俺が一番触りたいし、誰にも触らせたくない。でも格好悪いから、知らないふりをしててね?皆の気持ちも分かるから......俺を選んでくれて本当に嬉しいんだ」

愛染さん......この様子だと二人は仲直りできたのかな?


「ふふっ、増長さんも自分を見る目がないんですね?私は人を見る目には自信があるんです。自分が特に何も持ってないので、周りの人は素敵な人ばかりで......だから増長さんも良い人ですよ?私の自慢です!」

「ありがとう。自慢は俺もだよ。前も話したけど、俺はみょうじさんに好きな人が出来ても一緒に居たいよ。嫌われるまでは諦めたりしないからね。

だから、俺のことが好きならもっと欲張りになって......手を離さないで?俺はその気持ちに応える自信があるよ」

もう一度、ギュッと抱きしめられる。


「すごく好きです......」

そう伝えたいのに喉が焼けるように熱くて、声にならない。
代わりに大きな背中に腕を回すことしかできなかった。


「大好きだよ。こんなに愛しい人は、もう一生現れないから......」


こんなの、泣くよ。
愛情を感じる声色に、苦しくて心臓が壊れそうだ。

誘われるように、どちらともなく唇が触れた。
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