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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第22章 Sweet Temptation


ーーピンポーン

インターホンが鳴った。

お寿司が届いたそうだけど、頼んだ覚えはない。


「大黒様からのお届けです」

社長達から......優しいな。

本当にいつも彼らを見守ってくれてる。


「ルーカス、ドアを開けて」

百くんが指示を出したけど、ルーカスの様子がなんだかおかしい。

そちらを見れば、煙が......出てる!


玄関を開けないと......。

慌てて扉を押すけど、びくともしない。

「龍さん、どうですか?」

「無理だな......」


「龍さんが無理なら、無理ですね」

「俺の筋肉、信頼されてるな......」

「勿論です!」

Bプロ内で最強の筋肉だもん。
力づくは無理みたいだから、何か違う方法を考えないと。


「ああ〜お寿司......食べたい......」

「私も食べたいです。早くお家に入れないと食べられなくなっちゃいますね」

私と悠太くんの頭の中は、お寿司のことでいっぱいだ。

一体、どうすれば......。

見つめた先のルーカスは、屍のようだ。


「あっ、百くんのお嫁さん候補が分かりました!」

「「ええっ!?」」



「なまえ、やっと気づいたのか......どう思う?」

「理想の夫婦になれると思います!」

「俺は認めないよ」

「増長さんも......好きなんですか?」

「大好きだよ」

「増長さんまで?機械をお嫁さんに取るから、私のお嫁さんになれないとは......一途なところも美しいです!」


再び、私達を包み込んだ静けさ。


「ルーカスを優しく抱き上げ『大丈夫か?』と声をかける姿はまさに恋人同士でした。機械に一生を捧げる一途さ......素敵です!増長さんもルーカスをお嫁さんにしたいのは、予想外でしたけど......」

三角関係だったのかな?


「そうだね、百とルーカスはお似合いだと思うよ。俺の好きな子は可愛い女の子だけどね?」


女の子......ボディカラーがピンク色とか?


「それって、ピンク?カラーの違いですか?」

「確かにピンクはよく似合うね。でも、何の話をしてるの?」

「一途ですよね?」

「うん、俺はその子に一途だよ」

「MooNs内のアイドルなんですね......」

「多分......勘違いしてるよね?」

「え?」
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