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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第22章 Sweet Temptation


キス!?

「私って、盛大にからかわれてますよね?毎日がサプライズです」

「これから、もっとドキドキさせてあげたいよ」

「ドキドキさせるのは、僕!」


やっぱり、みんなが女慣れしてる。

そもそも、女性として見られてないか。



次の出し物は時代劇だそうだ。

勿論だけど、歴女の私はわくわくが止まらない。

ステージに付けヒゲ姿の帝人さん。
その膝の上で、人形のフリをする竜持くん。


......可愛いすぎた。

二人はナレーターなのかな。

写真、写真!


「永久保存版......永久保存パラダイス......」

「いちいち、表現が気持ち悪りぃんだよ」

鋭いツッコミが入る。


「剛士くん?最近、冷たいです!優しくしてください!!」

二つ隣の彼を覗き込んだ。


「優しくしてんだろ?」

「そ、そうなんですか?」

そうなの?

気持ち悪いって......そうなの?


「うん!ごうちんはなまえちゃんが大好きだから〜!」

間に座る悠太くんも会話に参加する。


「阿修ーー?」

追いかけっこが始まりそうな雰囲気の中、

ーーピュルー、ピュルリー

尺八の音が聞こえた。


舞台では、龍さんと暉くんが対峙している。

ーーキーンッ

金属音が響いて突如斬り合いが始まった。
こういうのを待ってました。


「かっこいい、素敵ですーー!」

「さすが、歴女だな......」

「えっ?」

あっ......そういえば私も斬られかけたな。


それは次第に激しさを増す。

どっち、どっちが勝つのかな?


「義により助太刀いたす!」

えっ?


突然、乱入してきた彼が暉くんを背負い投げした。

明謙くん......強い!


「明謙ちん、柔道じゃん!これ殺陣だから!」

すかさず悠太くんのダメ出しが入るけど、かっこよかったよね。


「ごめん!こういうの見るとじっとしていられなくて、うずうずしてつい!」

反省しながら笑う顔は可愛いんだけどな。

見ていると不意に目が合った。

「なまえちゃんも守ってあげるからね」

「えっ!」

なんて、不意打ち。

思わず顔が熱が集まって、咄嗟に頬に手を添える。


「明謙ちん......中々やるね」

「悠太くん、何か言いました?」

「ううんー!気にしないでね〜 ♪ 」
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