【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第22章 Sweet Temptation
「お前、保育士とか向いてそうだな。絵も歌も上「わああああ!」
剛士くんの口を慌てて塞ぐ。
もちろん、周りの皆はきょとんとしているみたい。
これは、まずい!
「剛士くーん?今日も可愛いですね!よーし、よし、よし」
彼の髪の毛をわしゃわしゃして......これで乗り切ろう。
「や、やめろ!」
ふぅ......強引だけどなんとかやり過ごせみたいだ。
テレビ画面では、帝人さんが描いたマミリンが動き出した。
イラストを動かせるアプリみたいなんだけど、
「すごく上手ですね!素敵です!!」
「ありがとうございます」
彼の描いたマミリンはとても可愛い。
「ルーカス、いい感じで音楽も付けてもらえます?」
「イイカンジデ、オンガクモツケマス」
すぐに音楽が流れて、画面でクラッカーが弾ける。
そのクラッカーも、ルーカスがしたんだって。
「増長さん、すごいですね!」
「気に入ったかな?いつでも遊びに来てね」
「はい、ありがとうございます。私が『ルーカスが欲しい』って言ったら、北門さんが『新しい家には置こうね』って。
子供の?小さいルーカスも沢山欲しいそうです」
本当に......どういうことなのかな?
「ふーん」
「増長さん......?」
「みょうじさん、深く考えなくていいからね?」
こちらに向けられたのは素敵な笑顔。
大したことじゃないのかな。
「はい!」
右隣に座る悠太くんもルーカスに感激しているようだった。
その目はキラキラしている。
あれ?
何か音がする。
その音はどんどん大きくなって
ーートンッ、トンッ!
「危ない!」
「きゃっ!」
手を引かれて間一髪で避けたが、座っていた位置に竹刀が振り下ろされていた。
えええっ!
その衝撃でペットボトルの水がひっくり返る。
ルーカスに......水が!
「「ああああー!」」
これには、皆がびっくりする。
「ルーカス、ごめん!」
「ヤサシクシテ......」
「ありがとうございました」
腕を引いてくれた増長さんにお礼を言って
自分の体制を見ると、