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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第87章 あなたの瞳に永遠を誓います......(最終話)


そちらへ歩いていく増長さん。

「あの......私」

「降りたい?」

「はい......」

「ダメだよ。恥ずかしい思いをさせるのは、お仕置きになるよね?」

「ええ!?」

そのまま、両親の元へ辿り着いた。


「二人ともおめでとう!本当の王子様とお姫様みたいね!!」

お母さんは大興奮だ。

「おめでとう。なまえは良い人を見つけたな」

父は至って冷静で二人は本当に対照的だなぁ。

「幸せになるね。ありがとう」

「ありがとうございます」


その隣には増長さんのお父さんとお兄さんの姿。
ううん、私にとってもお義父さんお義兄さんだね。


「和南、おめでとう。今まで寂しい思いをさせたかもしれない......でも、みょうじさんと一緒なら幸せに暮らしていけるな」

「二人ともおめでとう。顔合わせの日は悪かった。また、ゆっくり食事でも......二人の話も聞きたいし」

「ありがとう。俺の幸せはみょうじさんの隣にしかないよ。一緒に暮らし始めたら会いに来てね。彼女にも迷惑がかかっちゃうから、もちろん守れる約束でね?」

「ありがとうございます。是非、会いに来てください」

「また、会いに行かせてもらうな」

元気に返事を返してくれたお義父さんに対して、きょとん顔のお義兄さん。


「和南は変わったな。昔なら俺に対して意見することもなかったし......」

「ふふっ、みょうじさんが強いからね。ずっと隣に居たから影響されたのかな?」

「ええ!?」

「お写真の準備ができました。皆様こちらへお願いします」

この時の私はどんな顔をしていたのかな?

ブーケトスを受け取ったつばさちゃんみたいに花の咲いたような笑顔で笑ってた?


「同じ色でも上からワンピースを着たら、違うドレスみたいに全然印象が変わるね」

「増長さんもベストとタイが青色に......それだけで全然違いますね」


披露宴会場に入る時は?

ダブルリングセレモニーで婚約指輪をはめて貰った時は?
二人で『幸せを閉じ込めた』


手の甲に口付けられて、プロポーズの日を思い出して......

『一生大切にするね......』

抱きしめて囁かれた言葉に心臓は壊れそうに高鳴った。


スピーチは夜叉丸さんがしてくれて感激したし、ケーキカットは上手にできて、増長さんに褒められたっけ?
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