第77章 To be happy

その言葉にーー
会場の人達に聞こえるように席を立った。

「彼女と僕が婚約した事を、心から応援できない方も沢山いると思います。もしかしたら、それが原因でファンを辞めてしまう方も......。でも僕は......彼女の全てが好きで、Mimiさんは、僕に足りない部分を沢山持った人です。出来ることなら、今まで応援してくれた方々全員に認めてほしい！

彼女が皆さんの友人だったとしたら、きっと彼女を嫌いになる人は居ないと思うから......。

今まで応援してくれた皆さんにも、胸を張って自慢できる婚約者です。僕には、生涯Mimiさんしか居ません。彼女が側に居てくれるなら、これから益々頑張れると思うんです。どうか......僕達を温かい目で見守ってください。宜しくお願いします」

頭を下げながら考えた。
彼女に対する『誠実』ってどういうことだろう？
真っ直ぐな人だから、きっとこれが正解だと思ったんだ。

驚いたのは、認めてくれるかのような大きな拍手が聞こえたこと。
彼女の方を見ると、泣いているみたいだったーー。