第68章 おまえはわたし 中也さんの話
ぱちっ
「···んっ」
ふいに目が覚める。
むくり···
「ん?」
ふいに体に違和感を感じた
重い··全体的に
まさか···
俺は暗闇の中鏡を見る
そこにうつるは
「····俺だ··戻ってる!天音!」
眠るあの子を揺する
「天音、天音!」
「ぅー···はい、どうしました···?中也さん···」
「俺達戻ってるぞ!」
「····よかった···です···すぅ···」
がくっ
「喜びより睡眠かよ···素直な奴だ··」
だけどよかった···
ふたたび俺は天音を抱きしめ
額に
ちゅっ
「おやすみ····」
眠りにつく