• テキストサイズ

夜空に煌めく星たちよ【気象系BL】

第23章 ご城下らぷそでぃ【S×O】




「………翔さま…私も、もう翔さまが欲しゅうて欲しゅうて、おかしくなりまする…」

その言葉に、身体を起こそうとしたその時、

「今宵は、さとに…と申しました…」
「…しかし…」


戸惑う私の目を見つめながら、さとは笑った。

そうして、褌の脇からはみ出した己を、丁子油をつけた手のひらで包みゆっくりと上下に動かした。

「んんっ…」

待ちわびたその刺激に、思わず声が漏れる。

さとは、丁子油を丁寧に塗り付けながら、

「翔さまの、これ、さとにくださいまし…」

そう言ったかと思うと、股がっていた腰を浮かせ、さっきまで指でかき混ぜていたそこに、滾る己を宛がい、ゆっくりと腰を下ろし始めた。

「ああぁ…っつ…翔さま…」
「……さと」

めりめりとさとの肉を押し広げ、己が飲み込まれていく…

「…あぁ…大きゅうて…硬くて…んぁ…」

丁子油の助けを借りて、さとは私を根元まで飲み込んでみせた。

「…さと、お前…」

桜色に染まるさとの身体が、私の上で震える。

その得も言われぬ卑猥な光景と、自分で広げたとはいえ、まだ足りなかったさとのきつさで、私はそのまま吸いとられそうになった。

「んくっ…」

目を瞑り、奥歯を噛みしめて、それをなんとか逃してからさとを見ると、さとは泣きそうな顔をしていた。

「…さと…苦しいのか?辛いのか?」

「いいえ…ただ…」
「ただ、なんだ?」

「悲しい程に…上様が、愛しゅうて…」
「さと…」

さとの言葉に、私もまた、胸が締め付けられるような、そんな気持ちになった。


「それは、私とて同じこと…」


そう言うと、さとは泣きそうな顔で、笑って見せた。


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp