第23章 ご城下らぷそでぃ【S×O】
「………翔さま…私も、もう翔さまが欲しゅうて欲しゅうて、おかしくなりまする…」
その言葉に、身体を起こそうとしたその時、
「今宵は、さとに…と申しました…」
「…しかし…」
戸惑う私の目を見つめながら、さとは笑った。
そうして、褌の脇からはみ出した己を、丁子油をつけた手のひらで包みゆっくりと上下に動かした。
「んんっ…」
待ちわびたその刺激に、思わず声が漏れる。
さとは、丁子油を丁寧に塗り付けながら、
「翔さまの、これ、さとにくださいまし…」
そう言ったかと思うと、股がっていた腰を浮かせ、さっきまで指でかき混ぜていたそこに、滾る己を宛がい、ゆっくりと腰を下ろし始めた。
「ああぁ…っつ…翔さま…」
「……さと」
めりめりとさとの肉を押し広げ、己が飲み込まれていく…
「…あぁ…大きゅうて…硬くて…んぁ…」
丁子油の助けを借りて、さとは私を根元まで飲み込んでみせた。
「…さと、お前…」
桜色に染まるさとの身体が、私の上で震える。
その得も言われぬ卑猥な光景と、自分で広げたとはいえ、まだ足りなかったさとのきつさで、私はそのまま吸いとられそうになった。
「んくっ…」
目を瞑り、奥歯を噛みしめて、それをなんとか逃してからさとを見ると、さとは泣きそうな顔をしていた。
「…さと…苦しいのか?辛いのか?」
「いいえ…ただ…」
「ただ、なんだ?」
「悲しい程に…上様が、愛しゅうて…」
「さと…」
さとの言葉に、私もまた、胸が締め付けられるような、そんな気持ちになった。
「それは、私とて同じこと…」
そう言うと、さとは泣きそうな顔で、笑って見せた。