第114章 開花。
それから数日後
いつもの桜の木の下に、征君は訪れた
「征君!!」
赤司「・・・」
「征君、決勝の日・・・約束守れなくてごめんなさい!!」
赤司「・・・・いや、そのことはもういい」
征君の顔が少し曇った
「何か・・・あったの?」
赤司「・・・俺たちは当分会うことを控えよう」
「えっ・・・どうしてっ・・・」
征君の突然の言葉に、私の心はズキズキと痛む
赤司「突然ですまない・・・」
「冗談・・・だよね?」
赤司「冗談なんかじゃない。俺は、とは当分会わない」
いつ嫌われるのか
いつもビクビクしてた
「私は・・・征君しか・・・」
赤司「すまない」
「ま、待って!」
征君は私の呼びかけも聞かず
その場を去った
「私の事・・・」
嫌いになってしまったの?
なんて、怖くて聞けるはずなかった