第114章 開花。
それからしばらく、私の気持ちは驚くほど満たされていた
お互いの気持ちが通じ合い
私は今までに無いほどの幸せを感じていた
征君もきっと・・・同じ気持ちでいてくれたよね?
桜も散り春の陽気に胸が弾んでいた頃
赤司「俺と同じ2年なんだが、最近新入部員が入ったんだ」
「2年生で新入部員?征君の学校、バスケ部厳しいんじゃないの?今から一軍にいこうと思うと大変だねっ」
赤司「彼は多分・・・俺達と同じ特別な才能を持っている。今は入ったばかりで三軍だが、すぐに一軍に上がってくるよ」
「そんなに直ぐ一軍に上がれるなんて・・・凄い才能なんだね」
赤司「ああ。一軍に上がってきたらまず間違いなく今のレギュラーに居る奴と交代することになる」
「そんな直ぐなの?何かそれはそれで淋しいね・・・」
赤司「今居るレギュラーの一人が素行が悪くてね」
「そっかぁ・・・それじゃ、真面目に練習来る新人さんの方がうまくなってくね」
赤司「そうだな」
征君は、先を見る事のできる人
征君がこうなるだろうと言ったことは必ずそうなる
2年生になり、征君は益々忙しそうになっていった
そんな彼を・・・もっと支えてあげるべきだった