第114章 開花。
赤司「は桜の色がとても似合うね」
「えっ、そ、そうかな・・・」
真正面から言われて、緊張は一層増す
今・・・・私の気持ちを伝えたら・・・
征君に好きだと言ったら・・・
彼は何て答えるだろう?
不安な気持ちと、少しの期待が頭の中で交互する
今・・・・征君に伝えたら・・・・
ドキドキと気持ちが高鳴るまま、私は口を開こうとした
赤司「・・・好きだよ」
「・・・え?」
先に言葉を発したのは征君の方だった
自分が今言おうとしていた言葉を征君の口から言われ、一瞬固まってしまった
そんな私を、征君は優しい瞳で真っ直ぐ見ている
赤司「俺は、が好きだ」
ずっと・・・・ずっと聞きたかった
それはずっと私が求めていた言葉だった
彼は私の・・・・大好きな人
「・・・っ・・・」
赤司「っ!?すまない!突然で驚かせてしまったかな?」
突然泣き出してしまった私に、少し驚きの顔を見せた征君
「ちっ、違うの・・・嬉しくて・・・」
赤司「・・・」
「私も征君が・・・・大好きです」
赤司「ああ」
征君は私の気持ちなんてわかっていたんだろう
優しく笑いかけて、頭を撫でてくれた