第114章 開花。
中学一年の冬・・・
私は征君と再会した
もう会えないと思ってた
だからあの時・・・運命だって思った
私と征君は、会わなかった2年間を無かったようにするかのようにたくさんの話をした
赤司「あの時・・・約束の日、約束の時間に行けなくてすまなかった」
「嫌われたんだって・・・思ってた」
赤司「俺がを嫌いになるはずない!・・・あの日は・・・母親の葬儀があったんだ・・・」
「え?・・・・お母さん・・・?」
赤司「ああ・・・」
征君はあの日、いつもの約束の公園に来れなかった理由を教えてくれた
けどそれは・・・征君のお母さんが亡くなったっていう悲しい話
「ごめんねそんな事があったなんて全然知らなくて・・・」
赤司「お前が謝ることじゃない。でも・・・さすがにあの時は立ち直るのに時間がかかった」
「そう・・・だよね」
赤司「立ち直って約束の公園へ行ったときにはやはりもう・・・お前は待っていなかったよ」
「征君・・・あの公園に・・・来てくれたの?」
赤司「あぁ・・・」
「そっか・・・」
私はそこにちゃんと征君が来てくれたんだっていうのがわかっただけで・・・十分だった
赤司「」
「ん?」
赤司「ずっと会いたかった」
「征君・・・・私も・・・会いたかった」
そして私たちはまたこうして・・・昔のように約束もせず
約束の場所にやってくる
場所は公園から、帝光中の体育館裏になったけど
場所なんてどこでも良かったんだ
征君に会えるのなら・・・・
それだけで私は・・・生きている意味があると思った