第114章 開花。
★★
テツ君は、帰り道で皆に話しておきたいことがあると言った
ご飯も食べ終わり、落ち着いた所でテツ君は話し始めてくれた
バスケを始めたきっかけ
萩原君というバスケでできた友達
帝光中に入ってからの練習のきつさ
大輝との出会い
そして真太郎、敦、征君との出会い
征君からの助言
それから練習を重ねてできあがったミスディレクション
3軍から1軍への昇格
涼太の入部
当時の光と影
3年生が引退前にキャプテンが征君に変わった異例の事態
そして皆より早く開花し始めた大輝
テツ君は順を追って丁寧に話を進めていってくれた
テツ君は練習は凄くきつかったって言ってたけど、凄く楽しかったというのが伝わった
でも話はそこから少しづつ・・・
辛くて悲しい話になっていった
きっかけは・・・白金耕造という当時一軍の監督をしていた人の退任
そこから皆は少しづつ変わっていく
開花していく体についていかない心
皆のイライラは少しづつ積み重なり
壊れていく