【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第48章 ハイキュー✿菅原孝支✖澤村大地「隣兄2」
そして実行日。
母が仕事に行ったことをLINEで報告。インターホンを鳴らすと待っていた大地が玄関ドアを開けて、二人をリビングに招き入れた。
「久しぶりだな、ちゃん。初詣以来か?」
「あっ、そうですね。もうそんなに経っちゃいましたねっ!お久しぶりです、大地さんっ」
「ああ。相変わらず…を見てっと元気になるな!」
今までのように見れなくなってしまった。
妹のように可愛がれなくなってしまった。
だから、頭を撫でようとした手をぐっと力ませた大地。
それを孝支が見逃すはずもなかった。
「だろぉ?いつ見ても癒されるよなあ」
「えへへ。そうかなぁ?ありがと~」
「……」
やましい気持ちが沸いて簡単に触れなくなった。
それなのに、孝支は見せつけるようにの撫で心地のよい頭をサラサラと撫でている。
これが兄と妹の絆。
いや、本物の恋人になってしまった形なのだろうか。
大地は自分の気持ちを整理するためにまた溜息をついた。
「それよりスガから聞いたぜ?ちゃん、大好きなお兄ちゃんと一緒になれて良かったな。おめでとさん」
「あっ!あ…りがとう、ございます…」
「やだなあ、もう照れちゃって。可愛い~の。まだ俺らん家族しか知らねえからな、付き合ってるってコト」
「あんま俺の前でイチャつくな。仕方ないのは分かるけども…」
「え~、だってこれも今まで通りじゃ~ん。、どうするぅ~?大地お兄ちゃんもに触りたいんだってよお~」
がジィっとつぶらな瞳も向けてきた。
ドキッとして臆する大地。
頭の片隅には激しく再生される動画。
自分の指で濡れたところを慰め、お兄ちゃんと呼ぶ甘い声。
もう可愛い妹的存在じゃない。
ひとりの女という獲物であり…、人のものになった淡い恋心。
「っ…」
「大地お兄ちゃんっ」
中学3年生に成長した身体がふわりと胸元に飛び込んできた。
真下から見つめるそれは、無邪気に"俺"をみて…笑った。