第2章 胸はずむ
「やっぱり私がハズレじゃん!」
思ったとおり私がハズレだった。唯でさえあんまり単騎出陣に向いてないのに、チクショー。
「では、原操少女が最終戦の一人チームということで。皆の中にくじに赤丸がついてる子はいないかね?」
「はい!俺ついてます!」
「俺も俺も!!」
「切島少年と上鳴少年だな、2人は原操少女の対戦チームとなってもらうぞ!」
「はい!」
ジャージの子と上半身裸の子は上鳴君と切島君ね、オッケー。私頑張っちゃうぞー!
最初の組み合わせが出たところで私はモニタールームへと足を進める。ピンヒール独特のコツコツという音がすごく心地がいい。やっぱカッコイイ女はピンヒールの音を響かせるのが定石だよね~、私いま超カッコイイかもしんない。
「原操、だっけか、宜しくな!俺、切島鋭児郎。」
「俺、上鳴電気っていうの。君可愛いしさ、今度お茶しない?」
「宜しくね、切島君。ナンパするような軽い男とは無理かな~。」
「ソッコーで振られた!」
「流石に俺も擁護しきれねぇ。」
なんだか楽しげな人たちで自然と笑顔になれた。この人たちの個性は何かなってすっごく楽しみになる。早く戦いたい。早く、暴れまくりたい!!