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ボーダーライン 【爆豪派閥】

第2章 胸はずむ


「さぁ、始めようか有精卵共!!」

オールマイトが私たち1-Aが入場すると掛け声を上げた。皆個性に配慮したさまざまなコスチュームを身にまとい演習場に集まった。
あの着崩しひどい子は手が手榴弾だから、爆弾個性なのかな。あ、あの子ジャージだ。まって、あの子上半身裸じゃんめっちゃいい筋肉してるし最高かよ。あの子細いし長い、でもめちゃスタイルいいんですけど。

「ヒーロー科最高。」

紫色の小さい男の子が私の気持ちを代弁するように言った。わかるそれな、皆かっこよすぎんだろ。たまらん。

「デクくん!」

お茶子の声がして同時に振り返れば緑色のコスチュームを身にまとった男の子が出てきた。なんかオールマイトに似てるような?

「君がうわさの緑谷君?」

「は、はいっ!え、えっと君は確か原操さん?」

「そだよ~、宜しくね。お茶子から話聞いてたからさ、どんな子かなって。」

「そ、そうなんだ。」

緑谷君が私と目を合わせないようにしているというか、すごく目線に困ったようにきょろきょろしている。すっごい挙動不振だなこの子、大丈夫か。

「え、ピンヒール?」

緑谷君がきょろきょろしてる視線をぴたっ、ととめて私の足元を凝視する。

「あ、やっぱり気になっちゃう?女の子達にも言われちゃったの。でもこの子すっごく優れものだから、楽しみにしててね。」

緑谷君はさぞ、不思議だという顔をしてなにやらブツブツ言い始めてしまった。何だこの子、面白い。


「さぁ、戦闘訓練のお時間だ。」

オールマイトが声をかけると皆前方を見て、しっかり話を聞いている。いろんな質問が投げ交わされているのを見ると、教師って大変だな~、と感心した。

2対2の対敵戦。屋内の想定でシンプルな物だった。ただ、このクラスは21人だ、どうやって組み合わせを決めるのだろう?

「コンビ及び対戦相手はくじだ!ただし一つだけハズレがあるぞ!ハズレを引いた子は特別に2対1だ!」

うわー、私運ないからハズレ引くわ。
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