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ボーダーライン 【爆豪派閥】

第5章 うなれ体育祭


幼少期の頃、個性が初めて発現し、調節の出来なかった私は部屋の物を度々還元してしまっていた。そのことが原因で父と母は喧嘩絶えなかった。私は両親の個性を受け継がない突然変異で現れた個性。

父と母は共働きで、経営者と看護師をする立派な大人だった。だけど、私の育て方をめぐって母親なんだから、父親なんだからと喧嘩をするようになった。私が心の闇に捕らわれるようになったのはここからだった。

あまりの突然変異な個性から、私は両親の間に産まれた子ではないのではないか。という話まで出た。私は家族にもその存在を容認されなかった。

その後、父と母は離婚。私は父に付いて行くことが決まった。父との関係は円満ではあるが、幼少時代に私に浴びせた言葉を都合の言いように忘れてしまっている。心の溝は埋らない。祖父母も、私をよくしてくれてはいるが度々影を落とす。

私は私自身の手で家族(世界)を失くしてしまったのだと思った。幼少の時、私が個性を調節できたら。私が個性を上手く扱えて、名高いヒーローになることで家を出た以降会えてない母にも、もう一度見て貰える。
もう一度、父と母と暮らしたい。





だから、私はならなきゃいけないの。
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