• テキストサイズ

ボーダーライン 【爆豪派閥】

第5章 うなれ体育祭


水の塊の力を解いてただの水蒸気に還元(ラディルツィオネ)する。元の大きさより随分小さくなってしまったダークシャドウは泣きべそをかいてるように見えた。そんなに太陽の光が怖かったのかな。

「常闇君、これ。」

自身が着ていた体操服のジャージを組み替え、黒色のマントにして渡す。

「ダークシャドウを気遣ってくれたのか。」

「あんなに強気だった子がこんなに怯えさせてしまって、勝負とはいえ申し訳ない気持ちになったの。こんなこと常闇君に言うのも失礼な話よね。ゴメン。」

「いや、いい。此方こそ有難う。」

「オマエ、コワイケド...イイヤツ!」

ダークシャドウが常闇君からひょっこり顔を出して、私のあげたマントを被ってくれている。やだ、なに、めちゃくちゃかわいい。

「原操、俺の分まで勝ってくれ。」

「うん、頑張ってみせるよ。」

「それと、あんまり人前で肌を晒す物ではないぞ。」

「常闇君まで飯田君みたいなこと言わないで。」

最後はお互いに握手を交わして会場を後にした。





観客席にて。


「俺ならあのコンクリに囲まれた時点で終わりだ。」

「コンクリに電気通んないもんな。俺でもアレは無理だけど。」

「え、まってなんか奏脱いでんだけど。」

「うっひょおおおお!!なんかよくわかんねぇけど嬉しいサプライズじゃねかああ!!!」

「常闇君のダークシャドウに闇を補充できるようにマントに変えんやね。」

「奏さんが帰ってきたら新しい物を創造して差し上げなければ!」

「原操の隠れ巨乳ヤベェ。」

「クソだな。」

「いや、今回ばかりは峰田と同じ意見だわ。」

「俺も。」

「クソだな。」
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp