第5章 うなれ体育祭
放課後、今日言われた体育祭への気持ちを胸に抱えてながら家路に着こうとしたときだった。
「何じゃこりゃー!?」
お茶子の声が聞こえて、入り口のほうへ視線を向けると、出入り口を塞ぐ、人、人、人。まるでスーパースターを待ってるかのような野次馬だ。まぁ、そんな穏やかな人たちでもなさそうだけどね。
「調子乗ってると足元ごっそり掬っちゃうぞっつ____
宣戦布告しにきたつもり。」
ほら、ね。何も一位を狙ってるのがヒーロー科に限ったことではない。皆、トップを狙ってあの場に立つんだ。誰が生温い気持ちで行くものか。紫色の頭の子が言った後におくからまた違う大胆不敵な人が出てきた。けど、爆豪君はそんな人たちを退けて出てってしまった。
上にあがりゃ関係ねぇ、か。それってすっごくカッコイイ。私も、絶対に負けてられない。特訓しなきゃ。
「ねぇ、あのさ、ちょっと付き合って欲しいんだけど、いいかな?」
その為には、協力者が必要だ。