第5章 うなれ体育祭
敵の襲撃から2日たった今日、一日の休みを設けての学校が始まった。敵の襲来があってからの登校ってなんか緊張するかも、そう思いながら家を出たのものの、学校について一度教室に入ればそんな緊張も飛んでいってしまった。
「みんなー!席に着くんだー!!」
「座ってないのお前だけだぞー。」
いつものはりきり委員長飯田君がチャイムとともに声を掛けるが誰かに即座に切り捨てる感じで突っ込まれていた。
「お早う。」
「相澤先生復帰はえー!!」
ドアを開け入ってきた人物に、一同驚いた。全身包帯のミイラ同様の姿も気になるところだが、あれだけの大怪我を負っていたのに、たった2日で戻ってきてしまうなんて、やはり早すぎるのだ。
「俺の心配はいい、何よりまだ戦いは終わっていない。」
「雄英体育祭が迫っている!」
「「「クソ学校っぽの来たああああ!!!!」」」
体育祭、色々なプロヒーローがスカウト目的に集まる、ビックチャンス。私もここでアピールして注目を浴びなければいけない。カッコイイヒーローになるために、ここで負けてはいられないんだ。中には開催の危うさも説く者もいるけれど、相澤先生が大丈夫っていうのなら大丈夫でしょ。
昼休み、各々の気持ちを語っていた。
「皆ー!私頑張るー!!」
お茶子なんかは張り切りすぎて顔がなんかアレだ。私だって燃えてないわけが無い。大勢の観客を前に自身の個性をお披露目して、カッコイイ所を見せられる大ステージなのだから。
そのためには、私の体をまた一つランクアップさせる必要がある。上を目指す者に必要なのは実力だ、その実力を引き出すのが日々の努力。この日常から出来ることをしなければ。
そうだ、特訓しよう。