第14章 トリップ 野目龍広 甘裏
「旅行♪旅行♪」
龍広『お前、浮かれすぎだろ』
健十『めぐがこんなに喜んでるならいいんじゃないかな』
「仕事早めに終わらせといて良かったー!篤志さん、修二さん、つばさちゃん、ありがとうー!」
めぐは先日の事故もあり、その後の仕事を念のため社長2人とつばさがセーブしていた。それに伴って3日ほど完全オフになったのだ。そこでB-PRO全員に遊びたいとLIMEを送った。すると健十とタツが同じ日にオフだったようで3人でLIMEグループを組んだ。
「【3日間オフなんだぁ、あーそーぼ!】」
健十『【そうだね、せっかくだから旅行でも行こうか?】』
「【やったぁ!旅行いきたーい!】」
タツ『【どこに行くんだ?】』
「【旅行♪旅行♪旅行♪】」
健十『【めぐはどこか行きたいところある?】』
バンッ
「美味しいお刺身食べられるところ!」
タツ『うぉ!?何でいるんだよ!』
健十『あぁ、隣のスタジオでキラキンの撮影だったんだっけ』
「お刺身!舟盛り!美味しいお酒!」
タツ『お前、一応病み上がりだろ。酒はやめた方がいいんじゃないか?』
「やだ!飲む!あ、快気祝いってことで!」
タツ『よくまぁ、そんなにポンポン言葉が出るな』
健十『めぐが元気になってくれて良かったよ。じゃあ俺のおすすめの旅館はどうかな?部屋に露天風呂もついてるからゆっくり出来るし、お酒もご飯に合うものを出してくれるんだ』
「露天風呂!行きたい!」
タツ『健十、甘やかしすぎじゃねぇか?』
健十『じゃあタツは行かないのかな?』
「行こうよ〜、タツ〜、一緒にお酒飲もうよ〜、行こうよ〜」
タツ『わかった、わかったよ!』
「タツも行くって!じゃあ健十、予約よろしく!タツ、車よろしく!わたしはキラキンの撮影戻る!」
バタン
タツ『全く騒がしい奴だな』
健十『楽しみにしてくれるなんて可愛いじゃないか』