第2章 プロローグ
「あ、昨日MooNsの部屋に置いてきたのかな。誰かいるかな。」
ピンポーン
『はい、あ。めぐじゃないか。どうしたの?今日はTHRIVEの撮影同行って言ってなかったっけ?』
「あ、良識派が出てくれて良かった。昨日忘れ物したみたいなんだけど、水色のファイルなかったかな?」
『ファイル…たしか昨日見た気がするな?みんなにも聞いてみるからちょっとリビングで待ってもらってもいいかな?』
「うん、せっかく休みなのにごめんね」
『めぐのお願いならいつだって歓迎するよ。さ、上がって待ってて』
「おじゃましまーす」
『みんな、水色のファイル見なかった?めぐが昨日忘れてたみたいなんだ。』
『ファイル?俺は見てないな、悪いな』
「あぁ、わたしが忘れたからいけないんだ。タツは謝らないで」
『おれっちも見てなーい』
『水色のファイル…マミりんのファンクラブ限定ファイルを差し上げましょうか?』
「…おちもきだけでお腹いっぱいだよ」
『これのことか?中は見てないが、ファイルの柄がめぐのもののようだったから預からせてもらった』
「あ、これこれ!ありがとう百ー」
ギュッ
『いいなぁ、いいなぁ、百ちん!めぐがハグしてくれるならおれっちも忘れ物預かるー!』
「いや、ヒカ。目的がおかしいからね。」
『よかったね、めぐ。』
「ありがとー、カズのおかげだよー」
ギュッ
『あはは、たしかにめぐがハグしてくれるならいいかもね』
「えぇ、カズまでそんなこと言わないでよぉ」
『めぐ、時間大丈夫なのか?THRIVEの同行だろ?あいつら拗ねてんじゃねえか?』
「そういえばそうだった、タツありがと」
ギュッ
『おれっちはー!?』
「はいはい」
ギュッ
『雑だけど結果オーライ!』
『さぁ!めぐ!最後は私ですよ!』
帝人が手を広げ待ち構えた
「いってきまーす」
バタン
『素直じゃないめぐもまたトゥンク!』