第7章 お買い物 増長和南 甘裏
車の心地よい揺れと満腹感からめぐは助手席で眠ってしまっていた。それに気付いたカズは
『可愛い寝顔。でも少しは俺が男ってことも意識して欲しいかな。まぁ、起きたら嫌ってほどわからせてあげるからね。』
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「ん…寝ちゃってた…ここどこだ?」
『あ、めぐ。少し眠れたかな?』
「あー、ごめんね。寝ちゃってた…んだけど、ここどこ?」
『めぐは来たことないのかな?ここはラブホテルだよ。』
「………何ですと!?」
確かに言われてみれば謎に妖しさを感じる照明、綺麗な海の映像が流れてるテレビ、そして自分が座っているベッド。
『一度めぐと来てみたかったんだ。いつもはマンションだから声を抑えてるでしょ?ちゃんとめぐの声…聞いてみたかったんだ』
ギシ…状況を整理している内にカズが吐息がかかるところまで来ていた。
「あー…のー…カズくん?ちょっと落ち着いて?」
『無理、めぐが寝てる間は我慢したよ。むしろ褒めて欲しいな。』
ギュッ、チュッ…チュッ…
めぐにキスを送るカズ。頬を両手で固定され背けることも出来ないめぐ。
『はぁ、…チュッ…ん…』
「んん…チュッ…はぁ、…んむ…」
息継ぎも許さないと言うようにカズはキスを続けた。そんな状態でクラクラしてきためぐはカズの肩を叩いた。唇を離すと2人の間を銀糸が繋ぐ。
「はぁ…はぁ…」
『可愛い、そんな目潤ませて…めぐは色んな表情で俺を誘うのが上手だね』
カズがまた唇で愛撫を始めた。耳、首筋を執拗に舐めまわす。
座ったままだっためぐは自力で座っていられず、カズに身を預けた状態。そんなめぐを見たカズはシャツの裾から手を入れ、下着のホックを外した。
「あ、カズ…恥ずかしいよ…」
『今日は2人だけだよ、俺しか見てないから大丈夫』
「カズに見られるのが恥ずかしいのぉ…!」
『(うわ、何この可愛い生き物は…)じゃあ少し暗くしようか?それならいいよね?』
黙って首を縦に振るのを確認し、照明を少し暗くする。
『じゃ、続きするよ』