第2章 苦悩の日々
「俺には先生って呼べって言うくせに自分は俺を弟扱いしてんじゃん。」
「お前、それを言うか。先生って呼んだことないくせによ。」
「兎に角、俺は調子が悪いから家に帰る。担任には坂戸先生から伝えておいて。」
「分かった。俺からお前の担任に伝えておく。」
俺は教室に戻ってカバンを取るとそこに七兎がやって来た。
「ちょっと架音、お前、カバンを持って何処へ行くんだ?」
「具合が悪いから家に帰るんだ。早退だ。早退。」
「そうか。気を付けて帰れよ。お前、男にも人気があるんだからな。お前を邪な目で見てる野郎共が居るんだぞ。」
「はぁ?寝言は寝て言え。じゃあな。」
俺はそう言って家に帰った。
「ただいま・・・。」
俺は自分の部屋に行って制服から部屋着に着替えてベッドに横になった。
「涼太・・・何で俺のこと嫌いだって言うのに涼太は俺に構うんだろう・・・。構われたら俺、いつまでも涼太のことを忘れられないじゃん。」
そして、こんなことを繰り返しながら1ヶ月が経った。