第3章 愛運の結びまで
その日も、天守で酒を飲みながら秀吉の報告を受けていた信長が、
『もう、そろそろ貴様も安心したのではないか?
これだけ、茉莉花に付いて回って今まで何事もなかったのであるからな、、、。』
『、、、、、、。
しかし、、、まだ、安心できる、、、とは言い切れませんが、、、。
、、、、、信長様のご判断にて、ご指示頂けましたら、、、、、。』
『、、、、、、、。
うむ、、、。
では、もう少し貴様が納得するまでの間、茉莉花の側にて、様子を見定めよ。』
『御意。』
そう、返事を返しながら、茉莉花と一緒になるまでの信長様ならこの様な事はお考えになられなかっただろうし、言わなかったであろう。
そう、しみじみと感じている秀吉であった。