第3章 愛運の結びまで
そうして、暫く信長に抱かれたまま、安土城の門前まで、あと少しと言うところで、門の所に人影が見える。
それは、信長を出迎えに出てきた秀吉であった。
『お帰りなさいませ、信長様。』
『うむ。』
『茉莉花も無事で良かった。』
『ありがとうございます。
秀吉さん。』
『いくら信長様がご一緒だからと言っても無茶をしすぎだ。』
『どうして、、、秀吉さんが、、、?』
『光秀の文で知っているのだ。』
と、信長が茉莉花の耳元で告げると
『え?
信長様もご存知なのですか?
光秀さんから、文でご報告されているのは、、、?』