第3章 愛運の結びまで
茉莉花は、これなら何とかなると思い、柱の後ろで縛られた縄を解こうと少し手を動かした。
その時、柱の後ろに僅かな金具らしき物を見つけた。
この金具を使い縄を擦り切った。
思ったほど強く縛られていなかった為、手首に傷をつける事なく縄は、プツッと切れた。
だが、それを悟られては元も子もない。
手を組み腕が下がらない様にしている。
眠ったふりをしている茉莉花の元に、卑下た 笑みを浮かべた男が近づき、茉莉花の着物の袷を、グッと広げ、少しだけ空いた隙間から、茉莉花の鎖骨あたりに手を差し込み撫でた途端に
『な、なんだ?この肌、、、、。
このスルスルと滑る様に、掌に吸い付く肌の感触た、、、たまらねぇ、、、。』
そう、ブツブツと言いながら、もっとその奥にある、柔らかな膨らみに触れたい衝動にかられ、もっと袷を開こうとしたが、それよりも早く茉莉花自身を自分の身体で味わいたいと言う、欲が強く湧き上がり、やにわに(突然)、茉莉花の腰を掴み柱に沿わせ立たせた。だが、寝たふりをしている茉莉花は体に力を入れずにいる為なかなか男の考えた様な姿勢にはならない。