第3章 「DNH企画」死神とハニーソルト
「(え?!えぇ!)」
「ヒッヒッヒッ、急いでベッドまで連れて行ってあげるからそんなに急かさないでおくれよ。」
裸足で濡れた身体のまま走るアンダーテイカーに声をかけようとドンドンと胸を叩くが、わけのわからない事を言われてしまい、マリアンヌはどうすることもできなかった。
──バタン──
寝室の扉が開けばそこにはいつも2人で眠っている大きな天蓋付きのベッド。
今夜は満月のためか、朝から開けっ放しのカーテンからはいつもより月明かりが眩しいように感じる。
──ドサッ──
びしょ濡れのまま押し倒されると、マリアンヌの身体や髪に含んでいた水分はみるみるとシーツに吸収されていく。
そして自分を押し倒す人物の顔を見上げれば、楽しそうに口角を上げマリアンヌの片膝を持ち上げ肩にかけた。
「マリアンヌ〜。小生今日は朝から我慢をしていたんだ。だからもう限界だ。」
「(そ、そんな…)」
朝は朝でしたではないか。
いつも不思議に思っていたが、その性欲はいったいどこから湧いてでてくるのだ。
「言っておくけど、小生がこんなになるのは可愛いすぎるマリアンヌのせいなんだからね。」
そう言うと、すでに潤い始めているマリアンヌの蜜口に硬く滾っている先端をグリグリと押し当てて、意地悪に笑って見せた。
「(あぁ……あ、……。)」
焦れったく入り口付近に擦り付けられてしまえば、どうしてもそのまま腰を沈めて咥え込みたくなる衝動にかられてしまう。
自身を欲しがる様な姿に満足したのか、アンダーテイカーは慈しむ様に目を細めると、その黄緑色の燐光でマリアンヌを見つめ、お決まりの言葉を呟いた。
「マリアンヌ、愛してるよ。」
「(あ、あぁん……!!)」
次の瞬間にはズンッと身体を貫かれてしまいもうマリアンヌに抵抗する隙などは当然だが与えてはくれそうにはない。
片脚がアンダーテイカー肩にかかっているためか、いつもより深い挿入感がマリアンヌを襲う。
彼は朝から我慢をしていたと言っていたが、序盤からこんなにも激しく欲望をぶつけられては、今夜はいつまで意識を保っていられるのか、マリアンヌはまったくもって検討がつかなかった。