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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第14章 アウローラ学会





シャワーから出てくると、アンダーテイカーは、光沢のあるシャンパンゴールドの生地にブラウンの糸で立体的な花模様が刺繍されたロングドレスをマリアンヌに着せた。


胸の下には刺繍糸と同色のベルベットリボンのベルトで切り返しになっているエンパイアドレスだ。
胸の下での切り返しのため、マリアンヌの豊かで豊満な胸の膨らみが強調され、アンダーテイカーはその絶景についニヤリと笑みをこぼしてしまった。

肩にはシースルーのパフスリーブがついていて、可愛らしさを演出している。


装飾品はパールのネックレスとピアス、両腕には肘までの黒い手袋をはめさせた。


背中が少し見えてしまうデザインのため、髪型はアップにはせず、長いダークブロンドの毛先を少しだけ縦巻きにし、化粧をしてやった。


「さ、お気に召しましたかな?小生の大切なお姫様?」


「(あ、ありがとうございます……)」


マリアンヌの両肩に手を置いたアンダーテイカーと鏡越しに目が合う。


美しく仕上がったマリアンヌに、アンダーテイカーの方が満足した様な上機嫌ぶりだ。


時計を見ると間もなく7時を回ろうとしている。

集会の前には立食パーティーを予定していると聞いていたため、そろそろ会場に行ってもいいだろう。

するとアンダーテイカーは立ち上がり、荷物をゴソゴソとあさり始めた。



「マリアンヌ、こっちにおいで…」



「(………?)」



アンダーテイカーは荷物からなにかを出すと近くにあったイスを持ってきて、座るように促した。


そして、マリアンヌが腰掛けるとアンダーテイカーはスルスルとドレスの裾を捲り、太腿があらわになるまでに捲りあげてしまった。


「(ア、アンダーテイカーさん?!)」


いきなりの事に慌てるが、アンダーテイカーは持っていたある物をマリアンヌに見せると、白くて美しい太腿にクルリと巻いて装着した。



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