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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第13章 愛しているから不安なのです





仲良くしといてよかった。



ロナルドは心の中で呟くと後ろ手で扉を閉める。



ソフィーは薄手の白いブラウスに茶系のチェックのロングスカートにショートブーツ、肩には黒のショールを羽織ったいた。

決して派手な服ではない。
むしろ地味すぎる位だ。

しかし、身体のラインを強調する様な細身のデザインのせいか、出る所は出て締まる所はちゃんと締まっている。

その曲線美に思わず釘付けになるロナルド。


「ソフィーはどうしてカンパニア号に乗ったの?ニューヨークまでひとり旅?」


そんな事を問いかけるとソフィーは、ゆるりと微笑みながらロナルドに向かい合い、細い両腕を首の後ろに回してきた。


「あら、女のひとり旅の理由なんて、無粋な事聞かないでよ。女の独り身なんて何も良い事ないじゃない?全てを忘れてどこか遠くに行きたくなる時もあるの。そういうロナルドは?」


「俺?俺は仕事。“超”がつく程に面倒くさいヤツね。」


ロナルドはそう言いながら、脳裏に浮かんだのは、石頭と赤毛の死神だ。


「じゃあ、その“超”がつく程面倒くさい仕事までの間、私と一緒に楽しむっていうのは…どうかしら?」


ソフィーは誘うような甘い視線でロナルドを見つめると、ジャケットの襟を掴んで自身に引き寄せる。


「いいね…さんせ〜い!」


軽く両手を上げて降参のポーズをとると、ロナルドは引き寄せられるままソフィーと唇を重ねた。



唇からは唾液と混ざったアルコールの味、そしてソフィーの身体からは甘いバニラオイルの匂いがフワッと香ってきた。


その甘い香りと口付けに一気に下半身に熱が集中してしまったロナルドは上げていた両手をソフィーの腰に回すとそのままベッドへ押し倒す。


「じゃあ、今晩は俺と一緒に楽しんじゃおうか?」


「ふふふ、嬉しいわ。」


ソフィーは片膝を曲げて覆いかぶさっているロナルドの下半身をまさぐると、熱が集中して膨張している部分をグリグリと刺激してみせた。


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