第10章 その死神、激情
「そんな……マリアンヌ…いいかい…?もう後戻りはできないよ?」
「(…はい…大丈夫です。後になど、戻るつもりはありません…)」
自分の理性を壊してくれたマリアンヌの言葉にフッと笑みが溢れると、アンダーテイカーは欲望のままに自身の愛をマリアンヌの中へと打ち付けた。
「(キャアアッ!!…あ…あぁん……あぁ…!)」
いつもより質量の増した熱源に、タガの外れたアンダーテイカーの愛攻めで、一瞬で絶頂に達してしまったマリアンヌ。
ビクビクと全身は小刻みに痙攣してしまうが、まだまだ情事は始まったばかり。
気を失うわけにはいかなかった。
「もうイッちゃったのかい?まだまだ終わりにはできないよ…?小生はまだこんなんじゃ終われないよ……」
「(あぁん…はぁ、あぁ…!アンダーテイカーさん…いやぁ……)」
細い腰を掴み、激しい律動で愛しいマリアンヌの中に包まれる快感を堪能するアンダーテイカー。
もう頭の中が溶けてしまいそうな程気持ちがいい。
「あぁ…マリアンヌ…最高だよ…愛してる…マリアンヌ…愛してるよ……」
「(あぁ……あぁ……ん…んん……)」
激しい律動と共に深く唇を奪われてしまえば、もう何も考える事などできない。
「(ん…んん……うぅん……)」
舌を絡ませる深い口づけ。
なかなか離してくれないアンダーテイカーに少し酸欠になってしまったマリアンヌは、揺さぶられる衝動につられて頭がクラクラとしてしまう。
「(ん……ん…んん…もう息が……)」
酸欠と激しい律動にもうダメだと思った瞬間、マリアンヌの最奥が、ジワリと熱いモノを感じた。
それと同時に離される唇。
アンダーテイカーも少し息を上げている。
どうやらアンダーテイカーも絶頂まで達し、マリアンヌの中に溢れんばかりの愛を放った様だ。
「マリアンヌ…マリアンヌもちゃんと気持ちよくなってくれてるかい?…小生…まだ…まだ足りないよ…このまま続けさせてもらうけど、いいかい?」
前髪をかき上げながらマリアンヌを愛しく見つめるその顔は、快感に歪み、完全に余裕をなくしている。
そんな表情にマリアンヌの心臓はドクンと音を立てて跳ねた。