第10章 その死神、激情
マリアンヌの脚を開いて自身を割り込ませると、アンダーテイカーは限界までに滾った熱源を十分に滴っている蜜口に当て、クチュクチュと焦らすように擦りつけてから蜜壺の中へソレを沈めていった。
「(んん…!んあぁぁぁ……!)」
ツプリ…と卑猥な音と共に侵入してくるアンダーテイカーの陰茎は、昨夜交わった時よりも質量が増してる様に感じる程マリアンヌの中を強く圧迫した。
アンダーテイカーも、自身を欲してくれているのだろうか…
再び涙目になりながら見上げると、今まで見た事もない表情のアンダーテイカーと目が合った。
「…マリアンヌ……」
美しい黄緑色の瞳は細くなり、唇をキュッと噛みながら何かに耐える様に顔をしかめている。
「(…アンダーテイカーさん……)」
すると、今まで聞いたこともないような、戸惑いの交じる声でアンダーテイカーはマリアンヌに問いかける。
「…あぁ…マリアンヌ。すまない…優しくしてあげようと思ってたのに…君の中に入ってしまったら…もう…無理そうだ…マリアンヌを、君を滅茶苦茶にしたい衝動がどうしてもおさえられない…」
「(…そ、そんな……)」
苦しそうに、葛藤する様に顔を歪ませながらもマリアンヌを大切に扱おうとするアンダーテイカーに思わず胸が締め付けられる。
「(そんな…そんな事、そんな事しなくていいです…アンダーテイカーさん…どうかアンダーテイカーさんの思うがままに…存分にしてください……)」
思うがままに…
存分に…
せめてもの償いにマリアンヌを大切に扱ってやりたかったアンダーテイカーにとっては、今の発言は理性のタガを壊す爆弾発言と言っても過言ではない。
「マリアンヌ…そんな事…言っちゃいけないよ…そんな事言われたら小生は…君を愛しすぎて壊してしまうかもしれないよ…?」
「(…それでも構いません…)」
マリアンヌはアンダーテイカーの激しい愛故なら、壊されても別に構わなかった。